『いのちの車窓から』 読書記録

いのちの車窓から

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星野 源 KADOKAWA 2017-03-30

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「 いのちの車窓は、様々な方向にある。現実はたった一つだけど、どの窓から世界を見るのかで命の行先は変わっていくのだろう。」　ｐ191　ひとりではないということ　より

 

なんだろうか。すぅ～っと読めた。飾らない文章で一つ一つの言葉に共感する。

エッセイにここまで付箋をぺたぺた貼ったのは初めてだった。

最近考えていたことの一部にあっさり答えをくれた。

「想像するのが好きだ。」　ｐ８４　ＲＯＯＭ　より

ああ、これでいいんだ。想像は私の一部。これで私は私でいられる。

人と違う。だからこそ楽しいんだと。

 

逃げ恥から源さんファンになったミーハーだったけど、今や本格的にハマった。

アルバムをダウンロードして、テレビで見れば画面にかじりつき、毎週オールナイトニッポンで爆笑して、本も少しずつ集めては大切に読む。

今まで何度か芸能人を好きになったけど、源さんは今までと全然違う。

毎回なにか考えさせられる。良い意味でね。

このエッセイもどの章を読んでも、楽しい。そして自分は？と考える。

 

「幸福でありながらもハングリーな表現ができる人が本物だと思うようになり、自分の中の心に偽りなく好き嫌いを感じられるようになり、嫌いなものの話はなるべく心の中だけに留め、極力口にしないように、誰かに馬鹿にされたら、「そうですか」と笑いながら、心の中でただ普通に傷つくようになった。」　ｐ１９０　ひとりではないということ　より

ずっと源さんみたいな人に憧れていた。こういう人になりたかった。

俳優、音楽家、文筆家…前から思ってたけどやっぱりすごい。

こうやって源さんの文章で歌詞に込められた思いを読んでさらにその曲が好きになる。

何度も何度も繰り返して聴きたくなる。

 

『いのちの車窓から』を読んでまた源さんが好きになった。

また近いうちに読み返そう。そう思える本だった。